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2020年10月31日土曜日

息子と土浦散歩

 昨日は平日の休み。長男と土浦を散歩してきた。

駅近くの駐車場に車を止め、ぶらぶらと亀城公園の方に向かう。

桜町の方から行く。途中でマスクをつけ忘れたことに気づき、あわてて車に戻った。








お昼は亀城公園近くの亀屋。


私は五目そば。

ゴマ油の効いた塩味。旨し。

オムライスはケチャップで「亀」の字が書いてありました。

亀城公園を通って中城通りから駅の方へ。






散歩のシメは古本屋。長男も「宝の山だ」と言っておりました。

川戸貞吉の『新現代落語家論』を買う。面白い。



2020年10月30日金曜日

樋口一葉『十三夜』


十三夜のお月見の晩、夕食の席で親父が「片月見がよくない、というのは樋口一葉の『十三夜』に出ているんだ」と言った。「もっとも俺は浪曲で知ったんだけどな」

なるほどと思い、『十三夜』を読み返してみたら、「今宵は旧暦の十三夜、旧弊なれどお月見の真似事に団子(いしいし)をこしらへてお月様にお備へ申せし、(中略)十五夜にあげなんだから片月見に成っても悪し、(後略)」と、ちゃんと書いてあった。

 

身分違いの家に嫁した女が、夫の苛めに耐えかねて実家に逃げ帰ってくるが、父親に諭されて婚家に戻る。その帰り、車夫に零落した初恋の男と再会するというお話。

 

一葉の描く女性は悲しい。

主人公お関は、向こうから見染められ原田家の奥方として嫁に入る。やがて男の子を生むが、その時から夫は人が変わったようにお関を苛めるようになる。今は外に女をこしらえたのか、家を空けることも多くなったという。

夫がお関に対する態度を変えたのは「跡取りが確保された」ことと無関係ではあるまい。そうなってみると、身分違いの妻が、いかにも無教養で同僚たちの妻のような洗練されたところがないことに気づき、蔑みの感情が生まれたのだと思う。

原田はお関を一目見て妻にしようとした。つまり、彼女の美貌のみに惹かれたといってよい。半ば強引に妻にし、飽きたら苛め抜く。女を鑑賞物か子どもを生む機械としか思っていない。

しかし、その原田家にお関の実家は恩恵を受けている。お関の弟(跡取り息子)は、原田家のおかげで出世の糸口をつかみかけているのだ。父親が娘の諄々と諭すのも、こういう事情があってのことである。

お関は家のために耐え抜くことを父親に誓う。いや、誓わざるを得なかった。

お関は覚悟を決めて婚家に帰る車に乗る。その車を引く車夫が、お関の初恋の相手、録之助だった。

録之助はれっきとした煙草屋の一人息子だったが、お関の結婚で自暴自棄になり、放蕩の末身代を潰して、今は浅草の木賃宿暮らしだという。

二人は広小路で別れる。録之助が暮らす木賃宿の二階も、お関が帰る原田の屋敷も、「憂きはお互ひの世におもふ事多し」と、同じこの世の地獄であることを暗示して、この小説は終わる。

一葉もまた悲しい女性であったのだろう。彼女の登場人物へのまなざしは優しい。

 

この『十三夜』をもとに、益田太郎冠者が落語にしたのが、八代目桂文楽が得意にしていた『かんしゃく』である。

ここでは、夫の癇癪に耐えかねて帰って来た娘に、父親は「何でも自分でやろうとせず、人を使っておやりなさい」と教え諭す。娘は父の助言通り、準備万端整えて夫を迎えるが、夫は「これでは俺が怒ることができんではないか!」と癇癪を起す、というお話。

ただ怒鳴ってストレスを発散させたいだけの夫を、文楽は無邪気で稚気あふれる人物に描き、からっと笑わせてくれた。文楽がこの噺をすると、客席で顔を見合わせて笑う夫婦がよくいたという。

 

そうか、『十三夜』は浪曲にもなっていたのか。そういえば、この間、『夢二の女』という、竹久夢二と彦乃を題材にした浪曲を聴いた。浪曲には、文芸ものというジャンルもあるんだね。『十三夜』もいつか聴いてみたいもんであります。

2020年10月28日水曜日

極私的、茨城県の旨いもの

極私的、茨城県の旨いもの。

御当地ラーメン、スタミナラーメン。
レバーとかぼちゃの相性が抜群です。

小美玉ソフト。小美玉市は乳製品を押している。

酒は石岡の地酒、渡舟。これには鰹の刺身で決まり。

那珂湊焼きそば。こいつにはビールで決まり。

干し芋は旨いよー。

阿字ヶ浦には「ほしいも神社」があります。

鉾田市、ときわの豚肉ナポリ。私は辛口が好き。

茨城は常陸秋そばの産地。
これは土浦、吾妻庵総本店の「百年天ぷらそば」。できれば燗酒も一緒に。

けんちんそばも全県でみられますなあ。
こちらは境町で食べた、けんちんつけそば。

茨城の冬の味覚と言えば、あんこう。
大洗で食べたあんこうフルコースは旨かったなあ。(宿はシブかったけど)

那珂湊魚市場のかにみそ。ワンカップの熱燗がたまんない。

まあこんな感じで。まだまだありますよ。是非茨城へお出でください。

2020年10月25日日曜日

茨城県特集②

茨城県特集第2弾。

まずは水戸から茨城県東部を南下して行きます。



鹿島臨海鉄道、北浦湖畔駅。沿線中、いちばん乗降客の少ない駅。
でも、駅からの眺めは沿線一です。


 この沿線にはちょっと前まで日本一長い駅名だった駅もあります。


鹿嶋市といえば鹿島神宮。茨城一のパワースポットです。


西の一の鳥居は鰐川の水上にある。

東の一の鳥居は太平洋に向かっている。

奥の院の神々しさ。

その南の神栖市は、鹿島港を中心に鹿島臨海工業地帯が広がる。

鹿島港、港公園の展望タワーからの眺め。


ここは風力発電のメッカでもあります。

県南地区に移ります。

まずは土浦市。県南の中核都市。古い城下町です。

土浦城。亀城と呼ばれております。

江戸時代からの遺構は、この太鼓櫓のみです。

亀城の名の通り、亀が甲羅干し。

NHKの朝ドラ「エール」のロケでも使われた旧土浦中学校舎。

南隣の阿見町は、予科練があった所で知られております。

陸上自衛隊武器学校。敷地内には予科練に関係した雄翔館があります。

かつて予科練という食堂があった。

牛久はワインと大仏の街。

牛久シャトー。

ワインを詰めた樽。

日本一の大仏であります。

稲敷市には「あんばさま」こと大杉神社があります。





浮島。かつては霞ケ浦に浮かぶ唯一の島でした。

では県西。

境の渡し。

境町からの筑波山。

境の街並み。

水海道の鬼怒川沿いにある三階建ての煉瓦造り。

茨城特集、もうちょっと続けようかな。