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2022年4月30日土曜日

関ヶ原ウォーランド

 10年前の旅のハイライトは「関ヶ原ウォーランド」であった。

関ヶ原ウォーランド、1964年の開園だという。広大な敷地に浅野祥雲作のコンクリート像によって、関ヶ原の戦いが再現されている。

では、浅野祥雲作、珠玉のコンクリート像の数々をご覧いただきたい。


園内に入るとコンクリ像が出迎えてくれる。


東軍、徳川家康の陣。



こちらは西軍、石田三成の陣。

光成の悲劇性を帯びた生真面目さが見事に表現されている。素晴らしい。


西軍、宇喜多秀家。

光成の盟友、大谷刑部切腹の図。

西軍から東軍へ寝返ることになる、金吾将軍、小早川秀秋。
彼の裏切りが関ヶ原の戦いの趨勢を決めた。

無益な殺し合いを諫める武田信玄。

この時には死んでいるので、顔色が悪い。

出口近くにある不戦観音。


人間の歴史は戦争の歴史でもあった。お互いの正義を振りかざしてぶつかり合う権力者の下で、あっけらかんと首になってしまう兵卒が同じ地平で描かれる。B級スポットとして有名だし、もちろん私たちもそういう楽しみ方をして来たが、こういう世の中になってみると、色々考えさせられるものである。

2022年4月26日火曜日

10年前の瀬戸の街

2012年2月に、高山T君の地元に行った。

あれから10年になるんだなあ。

10年前の愛知県瀬戸市の写真を載せてみる。










商店街の真ん中がアーケードになっていた。歴史のある、いい街。今はすっかり藤井聡太くんの街になったねえ。

2022年4月24日日曜日

週末の日記

昨日の日記。

朝、トースト、オニオンコンソメスープ、チキンナゲット、スクランブルエッグ。

福の家一門の落語会に出演する。

昼はヨークベニマルのいなり寿司、海苔巻き、おにぎり弁当。

私は『あくび指南』を演る。4時頃片付け終了。三本締めをして帰る。

妻と夕方ビール。

夕食はピザ、サラダ、冷しゃぶでビール、赤ワイン。

寝しなにアイリッシュウィスキー。


今日の日記。

朝、御飯、スープ、ハムエッグ、納豆。

妻の誕生日のプレゼントを買いに土浦イオンに行く。

昼はレストラン街の洋食屋でミックスグリル。パンは食べ放題。

妻と夕方ビール。

夕食は妻のお誕生会。焼肉でビール、ロゼワイン。


ここんところ、上野千鶴子著『女ぎらい—ニッポンのミソジニー』(朝日文庫)を読んでいる。面白い。支配をすることが快感、ここに男性性があるという。蒙を啓かれる。私自身、そんな男性性から自由になりたいと思う。


柿の若葉が美しい。



2022年4月17日日曜日

副反応の土日、新緑の季節

朝、トースト、コーンスープ、ハムステーキ。

この土日、妻がコロナワクチン接種からくる副反応で調子が悪い。今回は体中の節々が痛いという。

今年は母の三回忌。午前中、花やら果物駕籠やらの注文に歩く。

桜は終わり、新緑が芽吹き始めた。木々の色がこんなに多彩なのはこの時期だけだろう。



下の畑の八重桜も咲いてきたねえ。


裏山を歩いていたら、筍が出ていた。さっそく掘り出す。初堀なのでまだ小さいね。


 昼はうどん。おにぎりも作って食べる。

午後は長男が図書館から借りて来た米澤穂信『Ⅰの悲劇』を読む。住民がいなくなった集落を復活させるべく立ち上げられた、Ⅰターン支援推進事業を担当する市役所職員の悪戦苦闘を描く。作者は高山T君と同じ岐阜県高山市出身の新進作家、T君の高校の後輩でもある。この小説の舞台も、何となく飛騨地方を思わせる。

夕方ビール。

夕食は、牛バラとニンニクの芽炒め、アジフライ、冷奴、マカロニサラダ、筍の味噌汁で酒。やっぱり筍の味噌汁は旨いなあ。食後にアイリッシュウィスキー。


この前の朝の風景。


白く見えるのは朝露に濡れた蜘蛛の巣。普段は気づかないが、世界はたくさんの命にあふれているのだなあ。


2022年4月16日土曜日

卒業旅行

先日、大学のゼミ卒業旅行の写真を入手した。高山T君がネガを発掘し、送ってくれたのだ。

この旅行の話は、ゼミ長だったS君が小説にして『文芸北見』に発表した。私も大分薄れた記憶を頼りに、卒業旅行を振り返ってみよう。


卒業が決まったのは2月の半ば、そこから1ヶ月以上の春休みがある。そこで私たち山の上大学(仮称)Hゼミの4年生男子4人は、卒業旅行と洒落込むことにした。

S君が、箱根は芦之湯のKという旅館を見つけて2泊の予約を取ってくれた。Kは志賀直哉の小説にも出てくる老舗だという。日本の近代文学を専攻していた我々は、執筆のため温泉旅館に向かう文豪気分で出かけたのだ。


当日、私は川崎から東海道線に乗って小田原で下りた。S君、高山T君、同郷のI君は大学の近くのアパートに住んでいたので小田急線でやって来た。K君は家が平塚だから、私と同じ東海道線で来たと思う。

小田原からはバスで芦之湯に向かった。小田原から箱根と言えば、正月にやる関東大学対抗箱根駅伝のコースである。湯元から塔ノ沢、宮ノ下から小涌谷を過ぎ、箱根の外輪山、国道1号線の最高点が芦之湯だ。Kは江戸時代中期の創業。いかにも老舗といった建物は古色蒼然としてただならぬ威容を誇っていた。

チェックインは夕方で、私たちは一息つくとすぐ湯へ向かった。増築を繰り返したらしく、浴場までの道のりは複雑怪奇を極めた。あっちへ曲がりこっちへ曲がりしてようやくたどり着いたそこは、地底のような暗がりだった。湯はまぎれもなく温泉で、客は私たちだけだった。

またもや、あっち曲がりこっち曲がりして部屋に戻った。胎内めぐりをしてきたような不思議な感覚が残った。

風呂から上がればビールである。何はなくともビールである。そこから夕食が運ばれ、宴会へとなだれ込む。

と、思っていたのだが、今回写真を見ていて気がついた。卓上に酒が並んでいない。どうやら私たちは夕食は夕食できちんと飯を食い、その後宴会をしたようだ。

きれいに片づけられた卓上には、ウィスキーのボトルが二本載っている。ひとつはサントリーレッドで、もうひとつはハイニッカだ。サントリーレッドは、私が川崎のアパートで愛飲していた。多分、私が持って来たものだろう。ハイニッカを持って来たのはS君だ。北海道出身の彼にはニッカウヰスキーに対する深い愛情がある。湯のみで飲んでいる所を見ると、お湯割りにして飲んでいるらしい。ハイニッカは、もはや空で、サントリーレッドも残り5分の1ほどになっている。皆、陽気な笑顔で写真に写っている。常識人で、いつもは分別くさいⅠ君も、子どものようにはしゃいでいる。

翌日は、同じゼミの女子2名、KさんとNさんが合流して付近を観光した。二人とも文学研究会で、ゼミ長のS君とはサークル仲間でもあった。

まずは宿の近くにある精進池を見、曽我兄弟の墓に参る。六道地蔵の前で記念写真を撮った。高山T君が撮った写真には全員が写っているものはない。誰かしらがシャッターを押す係になっていたのだ。ここではI君がシャッターを押した。しかし、I君は皆に「地蔵」と呼ばれていたから、六道地蔵を彼に見立てれば、これが全員集合の写真ともいえる。


それからバスに乗り、芦ノ湖の湖畔に出た。ロープウェイに乗って駒ヶ岳の山頂に上る。ゴンドラの中でNさんが珍しくはしゃいで、バスガイドの真似をした。「深窓の令嬢」雰囲気を持つ彼女の突然の行動に、我々は驚きそして朗らかに笑った。皆、どこか高揚していた。

駒ヶ岳山頂は寒かった。雪が積もり木の枝には大きなつららが下がっていた。眼下には芦ノ湖が見え、外輪山の向こうに相模湾が広がっていた。S君の小説『卒業旅行』では、主人公がほのかに想いを寄せる人と会話を交わす名場面が描かれる。彼女は同じサークルの男と付き合っているらしい。胸の内に寂しさを抱えながら二人を祝福しようとする主人公が切ない。



宿の前までバスで戻った。私たち男4人はバスを降り、女子2名はそのまま小田原に向かった。バスのいちばん後ろの座席からKさんとNさんは笑いながら手を振った。私たちはバスが見えなくなるまで、それを見送った。

どうやら、その後私たちは宿の座敷で「文豪シリーズ」の写真を撮ったらしい。S君は芥川龍之介、私は太宰治に扮し、褞袍姿で写真を撮ってもらった。高山T君が小林秀雄との論争に負けて駄々をこねる中原中也を演じ、I君は(S君の小説によると)つけ髭をつけて森鴎外になった。K君は文豪になるのは辞退したが、私が押して頼むと毛布を羽織って「怪人赤マント」に変身した。

この時の写真はS君のカメラで撮ったようだ。今回の高山T君の発掘したネガには残念ながらなかった。S君にも発掘してほしいなあ。

その晩は疲れたのか、飲むことは飲んだがそれほど深酒もせず床に就いた。なぜか夜中に障子か襖が倒れ掛かってきたのを憶えている。

いよいよ最終日、勘定を済ましてバスに乗り、小田原に着いた。まだ名残り惜しかったのだろう、私たちは小田原城を見物することにした。

天守閣に登り、「水のない水族館」と称する水生動物の標本が並ぶ展示室を見、動物園をぶらぶら歩いた。

S君の小説はここで終わる。ラストシーンだけ引用させてもらおう。

 良平と児島はしばらく無言でキリンをながめていた。
「暖かくて、晴れた、いい日だね」
「うん。いい日だ」
「こんな日が永遠に続くといいのにね」
 良平は児島の横顔を見た。彼は青空を見上げて微笑んでいた。良平も青空を見上げたが、ふりそそぐ陽光が眩しくて、思わず目を細めた。


先日、この写真を見ながら酒を飲んだ。皆、屈託のない顔をして笑っている。楽しかったんだなあ。高山T君とメールをやり取りしていたが、T君も「うん、楽しかった。これから始まる苦労も知らずにいたが、それでいいんだよ」と言っていた。

K君がずーっと笑っていた。K君は卒業後、地元の役所に勤めた。40歳頃、鬱病になった。2年間休職して仕事を辞めた。その後、統合失調症になり大量の薬を処方されるようになった。副作用を抑えるためにまた別の薬が処方された。大量の薬を服用した挙句、とうとう多臓器不全を起こし、2011年4月に亡くなった。享年五十。「こんな日が永遠に続くといいのにね」と彼が本当に言ったかどうかは、私には分からない。あの小田原の青空を、K君が思い出す日はあったのだろうか。

飲みながらK君の笑顔を見ていたら泣けてきた。「いいものをありがとう」とT君にメールを打つと、彼はこう返信してきた。「良かった。こうして、思い出すことが最高の供養だからなあ。誰にとっても、いい夜になるよ。生きている者は、もうしばらく頑張っていこう」。

S君は定年で仕事を辞め、小説を書きながら悠々自適の日々を送っている。I君は茨城から福島へ生活の拠点を移した。私とT君は再任用で働いている。あの頃は想像もしなかった「今」を私たちは生きている。

ああそうだな。生きている者は、もうしばらく頑張っていこう。


2022年4月14日木曜日

卵とじ礼賛

卵とじが好きである。卵でとじたものは、どうしてあんなに優しい味になるのだろう

鍋のシメのおじやを思い浮かべていただきたい。残った汁にご飯をぶち込みひと煮立ちさせる。鍋の具からでた出汁を身にしみ込ませた飯は、それだけで十分旨いはずだ。しかし、おじやはそれで完成とは言えない。どうしたって卵を溶いて輪を描くようにそこに流し込まねばならぬ。それがなければ、「画竜点睛を欠く」のである。


先日、テレビで山田うどんの人気メニューランキングをやっていた。第1位に輝いたのが、かき揚げ丼のセット。かき揚げの卵とじ丼に、たぬきそば(うどん)、またはざるそば(うどん)が付く。この旨さを、オードリーの春日が力説していた。

で、お昼に食べちゃいました。旨かったっすよ。

かき揚げ丼Aセット(ざるそば)、710円

たぬきは油重なりになるので、今日は寒かったけど、ざるにした。年を取ると色々気にすることが増えて煩わしい。ちなみにBセットは麺がラーメン系。お値段はちょっと上。

前に山田うどんで食べた時は日替わりランチでエビフライ卵とじ丼セットだった。卵とじは山田うどんの売りなのか。

この時は、たぬきそばを付けました。


こちらは大洗の柳屋食堂の昼食、親子とじそば。750円。鶏肉との相性は抜群。最強の組合せですな。




卵とじは声高に主張しない。優しくふんわりと私たちに寄り添ってくれる。

2022年4月10日日曜日

下ノ畑ニオリマス

朝、御飯、味噌汁、ポテト、鮭フレーク、海苔の佃煮。

いい天気、布団を干す。草刈り。

昼は、納豆、めかぶをトッピングした冷やしねばねば蕎麦。旨し。

村上春樹の短編「アイロンのある風景」を読む。茨城県のとある海辺の町(大洗であろう)が舞台。阪神淡路大震災をモチーフにした短編集『神の子どもたちはみな踊る』の中の一篇である。深夜、焚火を見つめながらウィスキーを廻し飲み会話を重ねるうちに、主人公の若い女性が心の底にしまっていたものを吐き出していく。村上らしい静かな物語。

もうひとつ、『西山物語』を読む。読了。悲しい恋のお話だが、不思議な話だなあ。また読んでみよう。

夕方、下の畑で花見をする。散り際の桜を見ながら発泡酒を飲む。旨し。



夕食はたこ焼きを焼きながらビール、酒。食後にボウモア。


今日は暑くなった。桜ももう終わりだね。

柿の若葉が出始めた。


2022年4月9日土曜日

桜満開

朝、ホットサンド、スープ。

朝ドラ「カムカム」の総集編を見る。今週が最終週。もう怒涛の展開、滂沱の涙。陳腐な表現だが、深津絵里が凛として美しい。

妻は仕事に行く。

子どもたちにコーヒーを淹れる。私もコーヒーを飲みながら、一週間分の新聞を読む。総集編では飽き足らず、「カムカム」の今週分をまとめて見る。満足。

下の畑に桜を見に行く。



灯油を買いに行く。

昼は子どもたちが作った塩焼きそば。旨し。

午後は長男がバイトに行く。夜10時までの長丁場。おにぎりを作ってあげる。

ノートを買いに行ったついでに、中台池の桜を撮る。

上池。中台池は道を挟んで上池と下池に分かれている。

ぺんてる工場の桜がきれい。

こちらは下池。

桜が咲いている辺りに、昔、湖畔荘という旅館があった。

鴨の群れがいた。

妻と夕方にビールをコップ一杯ずつ飲む。

夕食はキムチ鍋、昨夜の残りの天ぷら、そら豆で酒。食後に妻とワインを飲む。

寝しなにボウモア。

飲み始めたところ、アド街ック天国で新富町特集をやっている。デグチプロの街だ。活版印刷所の街という側面もあるという。そういえばデグチプロも夫人の実家の印刷所を間借りしていた。この街の洋食屋で、コロッケをつまみに剣菱の冷やを飲めば、出口一雄さんに会えるような気がしてきたよ。ちなみに1位はデグチプロではなく、鉄砲洲稲荷神社でした。

今日は桜をたくさん見た。来週はもう散っちゃうだろうな。



2022年4月7日木曜日

新利根川の春

この間、稲敷市南部を車で走っていた。

旧東村、新利根川沿いの風景。桜も大分咲いてきたが、逆光であまりよく見えないか。




 

ロシア軍がキーウを撤退した後の惨状に言葉がない。それをロシア政府は、ウクライナの自作自演だと言っている。南京事件を中国の虚言だと言い立てる人々に重なるよな。ロシアが今やっていることは、大日本帝国がかつてアジアにやっていたことを想起させる。高橋源一郎が先日朝日新聞に寄稿した「歩きながら考える」の中で、第二次世界大戦末期、「敵国」の作家魯迅を書いた太宰治に触れている。高橋はそこに「加害の国に生き「敵」を読む意味」を見る。私たちはかつてロシアだったのだ。それを深く自覚しよう。

『惜別』を読もうと思う。