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2011年3月7日月曜日

おれも「笑点」が好きだった

長男が「笑点」のファンらしい。血は争えないものだ。
私が人前で初めて古典落語を喋ったのは中学卒業の時の謝恩会の席だったが、それは「笑点」の演芸から録音した三遊亭圓窓で覚えた『寿限無』だった。(先日、中学校の同窓会があったが、その時も、あれは印象に残っているよ、と言われた。)
小学校から中学にかけて、寄席番組をよく観ていた。また番組の数も多かった。「末広演芸会」、「やじうま寄席」、「大正テレビ寄席」等々、中でもやはり「笑点」は面白かったな。
私が熱心に観ていたのは、三波伸介が司会をしていた頃だ。三遊亭圓楽、三遊亭圓窓、桂歌丸、三遊亭小圓遊、林家木久蔵、林家こん平といったラインナップだったかな。特に歌丸・小圓遊の抗争が凄かった。子ども心に、この二人は本当に仲が悪いんだと信じていた。
正月には師弟大喜利なんてのもやっていて、三遊亭圓生と林家正蔵が同じ高座に座り、のんびりと謎かけなんかをやっていたという、後の分裂騒動を考えると信じられない、幸せな状況があったりしたのだ。
年末のチャリティーカレンダーはよかったなあ。橘右近が書いた美しい寄席文字が素晴らしかった。特に第1弾の最後を飾る、「文楽・志ん生二人会」のビラはしびれた。(しかも、会場が人形町末広なのだ。)川崎のアパートにもずっとかけておいて、時折うっとりと眺めておりました。
加えて、我々が幸福だったのは、「笑点」で落語に興味を持った後、それをさらに深みに引きずり込む番組が存在していたということだ。TBSの「落語特選会」は、夕方にやっていたことがあって、私はこれで圓生の『包丁』や文楽の『富久』を観た覚えがある。当時、文楽はそれほど印象に残らなかったが、圓生はすげえなと思いました。
NHKは季節ごとに落語名作選みたいな番組をやっていて、圓生、正蔵、小さん、柳橋等が出演していた。そうそう「ビッグショー」という番組があった。これは一人のスターにスポットを当てるものだが、落語家の回もあったのだ。圓生の『掛け取り万歳』、馬生の『百年目』を、それこそテレビにかじりついて観たものだ。
この間、長男と観た「笑点」は面白かった。あれだけが落語じゃないとは思うが、あれだけでも充分面白い。メンバーからも落語への愛を感じる。それでも、30分のテレビ番組である以上、やはり限定的なものにならざるを得ないのはしょうがないことだと思う。
もし、長男が望むなら、寄席に連れて行ってあげよう。もうちょっと広く深く豊かな世界があるんだけど、よかったら体験してみないか。それはお父さんが惚れた世界でもあるんだよ。

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