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2009年7月15日水曜日

昼の池袋

平日の休み。
妻が「たまには寄席にでも行っておいでよ」と言ってくれたので、ありがたく出かけることにする。
日暮里で下りて、久々に谷中を歩く。谷中銀座を抜け、よみせ通りから西日暮里駅。
山手線で池袋へ。
池袋で昼食。梅しそロースカツ定食でビール2本。
池袋演芸場、昼の部を観る。
市江『転失気』、八朝『幇間腹』。うーん。
圓太郎『粗忽の釘』、口調がいいなあ。ビールが効いて意識が遠ざかる。
さん生『巌流島』、いいねえ。侍に威厳がある。
小菊姉さん、いい女です。
伯楽『猫の皿』で仲入り。志ん生・文楽のエピソードから上手く骨董の話につなげる。若い頃は、この人の独特の口調が苦手だったが、年を取っていい具合になってきたと思う。
くいつきは、ひな太郎『三方一両損』。もと志ん朝門下だけに、志ん朝の型通り。
権太楼は『金明竹』。上方弁の部分だけだが、爆笑を誘う。さすが。
トリは文楽『天災』。『三方一両損』とネタがつかないか。それはともかく、この人はこういう長屋ものがいいな。先代とは芸風が違うが、寄席には欠かせない存在だ。
九代目襲名の当時は、私も釈然としない思いだったが、すさまじい批判を受け、五代目小さんに名前を返しに行ったエピソードを知ると、さすがに気の毒に思う。
先代は先代。九代目は九代目なりに、自分だけの芸を確立してきたんだな。
先代小さんが決め、志ん朝が応援した襲名だ。私如きが文句を言う筋合いはない。
大学時代夢に見た「桂文楽」の一枚看板を見つめ、暫し感慨にふける。
東武デパートのkihachiでお土産を買って帰る。
強い日差しの、とても暑い一日でした。

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