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2012年2月21日火曜日

マイブームは岡林信康


『岡林、信康を語る』という本を読んでから、岡林信康マイブームが続いている。
内原イオンで『私を断罪せよ』を買い、アマゾンで『レクイエム』『ロックミュージック』『セレナーデ』を買って、せっせと聴いている。
岡林信康という人ほど、目まぐるしくスタイルを変えたシンガーソングライターはいないだろう。フォークの神様として登場し、はっぴいえんどを従えロックをやり、突然山村に籠って演歌のアルバムを出したかと思えば、ポップスに狂い、果ては民謡のリズムを取り入れた「エンヤトット」を提唱するといった具合。しかも、売れない方へ売れない方へと変わっていくから凄い。
前半は、ボブ・ディランを健気に追いかけて行ったような感がある。「それで自由になったのかい」は「ライク・ア・ローリング・ストーン」だし、「まるで男のように」なんか(多分三島由紀夫を歌ってはいるが)、まんま「ジャスト・ライク・ア・ウーマン」だ。「ホビット」とか「黒いカモシカ」なんてのも、ディランの影響は大だ。「エンヤトット」でやっとディランの呪縛から解放されたのかな。そんなことをアメリカのミュージシャンに言われたみたいなことを、岡林が書いていたような気がする。
でも、どの時期の岡林も私は好きなんだなあ。何となくじたばたしながら戦っている感じがいい。前述した曲も、実は大好き。「チューリップのアップリケ」「手紙」といったプロテストフォークも、「私たちの望むものは」や「自由への長い旅」のようなロックも、「新説SOS」みたいなキワモノも大好き。「エンヤトット」の連作もけっこうのれる。中でもピュアなやつはいい。「オリビアに」「君に捧げるラブソング」「山辺に向かいて」「嘆きの淵にある時も」「26ばんめの秋」「みのり」…。ファン以外にはあまり知られていない曲だが、実にいい。岡林の繊細な声にぴったりなんだ。
風貌もいいねえ。巨匠なのに偉そうじゃない。定年後の数学の先生みたい。あんな風に年を取りたいものです。

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