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2015年8月4日火曜日

猛暑日の炎天下、おれは歩く ②

昨日の続き。
インドールはカレーの専門店。かれこれ30年以上、この地で頑張っている。
当時の店があらかたなくなっているので、遊園に来たらなるべくこの店を訪れるようにしている。
生ビールを飲み、インドールカレーを食べ、コーヒーを飲む。
大分元気が出てきた。もうひと頑張り、小田急線に乗って、途中下車しながら、新宿に向かおう。

まず最初に降りたのが、和泉多摩川。多摩川を渡って、東京都に入る最初の駅だ。
ここは学生時代、何度となく降りた。桂小文治さん、弥っ太君、牛丼君といった面々が歴代住んだアパートが、この近くにあったのである。
まずは、多摩川の土手に出てみる。私はここからの風景が好きだった。多摩川を挟んだ、登戸の街並み。その向こうに多摩丘陵。大学の3号館が見え、向ヶ丘遊園の大観覧車が見えた。
3号館は震災の被害に遭って取り壊され、そのずっと前に遊園はつぶれて大観覧車はなくなっていた。
それでも川の眺めはいいもんだ。


貸ボート屋が営業中。暑くて客はいなさそう。

この辺のホテル、30年前は温泉マークのネオンだったと思う。

そして、いよいよ小文治さんたちのアパートに向かう。道を忘れていないか不安だったが、歩いているうちに記憶がよみがえる。
小文治さんと小柳さんがバイトしていた大龍というラーメン屋があった所は、今は焼肉屋になっていた。そこを曲がって畑の脇を通る。あった、あった、ありました。建て替えられているけど、確かにこれだ。(写真は大福さんのブログ参照)
そこから、狛江駅の方へと歩みを進める。すぐ近くに、よくワンカップを買った酒屋を発見。自分の記憶力の確かさを、密かに自画自賛する。


昔はここにワンカップの自販機があったのだ。

狛江の駅前をちょっとうろつき、電車に乗る。
この辺で身体は「きついよ」と言い始めた。ところが、私もアホだ。次の喜多見で降りてしまう。
ここは高山T君のアパートがあった所。伊藤比呂美の詩の舞台でもある。
商店街を歩いてみるが、特に見所はない。ただ、この無個性な所が、またよかったりするのだ。

喜多見の駅も立派になっちゃって、まあ。



喜多見の駅から各停に乗る。トータルでもう3時間以上歩いた。どうする、祖師ヶ谷大蔵は、経堂は、頭の方はしきりに囁くが、身体は断固却下。そのままぼんやりと新宿まで行ってしまう。
新宿に着いたのが午後3時。夜席が始まるまで2時間。もう街歩きをする気にもならない。じゃ、飲んじゃおうか。思い出横丁へ行けば、この時間でも飲めるだろう。
というわけで、西口へ出て足は思い出横丁へ。


ちょっと目の合ったお姉さんの店へふらふらと入って、煮込みをつまみにビールに冷や酒。1時間半ぐらいぐだぐだして、池袋へと向かうのでありました。
寄席のレポートは後日いたします。今日はこれまで。

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