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2020年12月13日日曜日

今日の日記

朝、御飯、味噌汁、スクランブルエッグ、ウィンナーソーセージ、納豆。

神崎、江戸や亭。密にならないように客席を配置しての公演。

12月ということで『芝浜』をかける。途中足がつりそうになったり、ハエが顔に何度も止まったり、台詞の順番を間違えたり、色々あったけど、こんな時こそ丁寧にやろうと思って演じる。感情過多になったかもしれないが、そこは流れに任せてみた。とにかく目の前のお客様に、少しでもいい時間を過ごせたと思っていただこうと頑張ってみたよ。


夕食は父が買って来た刺身で、妻の実家でもらってきた月ノ井の純米吟醸「彦市」、旨し。食後に妻は白ワイン、私はクリスマスプレゼントでもらったボウモアを飲む。


ジョン・レノンは23歳で学生時代から付き合っていたシンシア・パウエルと「さずかり婚」をした。しかし、ビートルズとして瞬く間に大スターとなったジョンが、家庭を顧みることはなかった。26歳でオノ・ヨーコと出会い、28歳で妻子を捨てヨーコと結婚する。女性に暴力をふるうようなマッチョだった彼は、ヨーコとの結婚生活を通して大人になった。ジョン・レノンはヨーコをパートナーにすることで、音楽的には大きなハンディキャップを背負うことになったかもしれないが、人間的には大きく成長することができたのだと思う。(それが音楽の面でも大いに役立った部分はあったのだろうが)

私は35歳で妻と結婚し、40歳で長男を授かった。35歳といえば、ジョンがヨーコとの間にショーンが生まれ、音楽活動から引退して主夫生活を始めた年齢であり、40歳は彼が音楽活動を再開した矢先に凶弾に倒れた年齢だ。

考えてみれば、私にとって、それが女の人と生活を共にし家庭を作るのに適正な年齢だったのだろう。若い時分に結婚していたら、長くは続いていなかったかもしれない。きっとそういうのが神様の仕事なんだな。

開演前に梅八さんたちと夫婦の話になり、ふとそんなことを思いました。 

4 件のコメント:

ともちゃん さんのコメント...

足もつりそうだったんですね。虫は私も気が付いたけど、微動だにしていなくてさすがと思いました。私なんか目線の先の硝子戸の向こうに猫が走ってるのが見えただけで、気が逸れます(笑)40分もの間集中力を保つのは気力と体力かなり必要ですよねえ・・。私もいつかこんな大ネタできるようになるといいなあ。

densuke さんのコメント...

「芝浜」は登場人物も少ないので、他の大ネタに比べたらやり易いんじゃないかなあ。
あのハエはしつこかった。あまり感情移入しては粋じゃないかな、とか思ったけど、結局、思い切りやっちゃいました。

ともちゃん さんのコメント...

まだそんなにたくさんの落語を鑑賞していないのですが、噺家さんによって演劇みたいにやる人と、落語っぽい語り口調(おそらくdensukeさんのいう「粋」)でやる人とタイプが分かれると思います。どっちがいいとかではなく。私は専らYouTubeで落語を観るのですが、巻き舌で、早口で、テンポよく話す人が、特に若い噺家さんには多い気がします。それをマネして覚えて師匠の前でやると必ず「もっとゆっくり!」と注意されます。師匠は、「語る」というより「演じる」ことに重点を置いているのでしょう。
感情移入、という点において、誰かのお話、というような感覚で「語る」と落語っぽくなるし、登場人物に入り込んで「演じる」と演劇の色が濃くなると思う。
どっちかに寄せるのか、中間をとるか、その加減でも噺家の個性が出ますよね。私は女だから、巻き舌とか落語家独特の口調は苦手、というかしっくりこないので(自分がやるなら、のはなし)師匠の教えてくれるやり方が演りやすいです。ただ、長い話になると、まだ魅せられるほどの演技力がないので間延びしてやしないか、お客さんに飽きられちゃうんじゃないか、と不安になります。

densuke さんのコメント...

その人にはその人のテンポがあって、例えば古今亭志ん朝なんかは、随分早いように聞こえるけれども、不自然ではありません。それに、ためるところはため、締めるところは締めて、きちんと緩急をつけています。
「早い」と指摘されるという事は、そのテンポが自分の身に付いていない、または「借り物」でしかない、という事だと思います。
「語る」「演じる」「謡う」も、一本道ではなく、色々取り入れながらなのだろうと思っています。
まあ自分はあくまでただ一人の自分なので、どうやったっていつかは個性が出ますよね。
私も自分なりに色々考えたり試したりしながら進んで行くつもりです。