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2023年9月9日土曜日

台風一過、『桂馬の高跳び』を読む

昨日は台風直撃で大変だった。

茨城県内で線状降水帯が発生し、日立市、北茨城市、鉾田市では200ミリを超える雨が降った。鉾田の街中では、道路がほぼ冠水し避難勧告が出た。

そのさ中に、長男が北海道から帰って来た。学会があるというので、初めての一人旅をして来たのだった。茨城空港に迎えに行ったが、たいそう気をもんだよ。

ちょうど風雨が収まったところで着陸して来た。ほっとした。


その晩は無事の帰還を祝って、長男の好きな鶏の唐揚げとコブサラダでビール、酒。

寝しなにアイリッシュウィスキー。

長男が送ってくれた北海道の写真。



 

今日の日記。

朝、パン、牛乳、ハムエッグ。

次男とPCデポ。さーっと雨が降る。

昼はヨークベニマルの弁当。私はカツ重を食べる。

二代目神田山陽『桂馬の高跳び・坊ちゃん講釈師一代記』を読む。

面白い。「多才な趣味と遊興に明け暮れた明治生まれの「若だんな」が、芸の道へと飛び込んだ」波乱万丈の半生を語り尽くす。そうか、この人は黒門町の身内になって寄席に出るようになったのか。後に落語協会から芸術協会へと移籍した。私は学生時代、落語協会の方にばかり行っていたので、講談は、一龍齋貞丈とか貞水をよく聞いた。山陽の名はビラではよく見たが、不幸にしてその高座に接したことはない。

弟子の三代目山陽は、北陽時代、うちの村で行われた寄席に出演したのを見たことがある。軽くて面白かった。そうこうしているうちに、Eテレの「にほんごであそぼ」で売り出した。息子に買ってやったCDの中に三代目の講談が入っている。鼠小僧がサンタクロースになる新作で、これがまた面白い。新作をよくしたという二代目の芸風を受け継いでいるのかもしれない。当代伯山に先駆けてメジャーな講談師として売れていたのだが、一時イタリアに渡り、現在は北海道を活動の拠点にしているようだ。山陽という大看板、できれば東京に帰って来てほしいものだが・・・。

妻は仕事から帰って来て、夕方、女子会に出掛けた。

夕食は妻が準備してくれた、肉じゃが、アジの竜田揚げ、豚のみそ焼きでビール、酒。アイリッシュウィスキーを飲む。

豆さん、この頃のお気に入りの寝床。

付記。『桂馬の高跳び』読了。当代伯山の解説の中に、三代目山陽に向かって「そろそろ講談界に戻って来てほしい」という呼びかけがあった。切なくなった。

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