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2011年10月1日土曜日

麻雀の日々

落研の部室でうだうだしていた連中が、どこか行くかという話になると、寄席か飲みか麻雀かだった。
というわけで、今回は麻雀の話。
落研では雀荘といえば「みどり」と決まっていた。(1年生は先輩の煙草に火を点けるためにマッチを常備しているのだが、皆この「みどり」のマッチを持っていた。「みどり」のマッチは擦るところに煉瓦のような模様がついていて、その分火が点きにくいのが難点だったがね。)
料金は1時間100円。カルーセル麻紀にちょっと似た、美人のおばちゃんがやっていた。とても気さくな人で、落研の部員を可愛がってくれた。私は、二抜けで暇なときは、よく椅子に座って居眠りをしていたのだが、おばちゃんに「ここは宿屋じゃないよっ。」と小言を言われたものだ。
落研のルールは、クイタンもアトヅケもありの、所謂アリアリというやつ。すぐ上がるので、テンポが速い。
同期では八海が強かったな。私は彼に「九連宝塔」という役萬を2回も振り込んだ。役萬を上がると、店からコーラかファンタが出る。そして、名前が張り出されるという名誉が与えられるのだ。私は1年の麻雀を打ち始めの頃に、「中のみ」をつもったつもりが「四暗刻」をつもっちゃった。後ろで見ていてくれていた海太郎さんが、やたら盛り上がっていたなあ。
腹が減ると、カップ麺を頼んで食べた。お気に入りは、とんこつ味の「うまかめん」だった。懐が暖かいときは、出前をとった。ここの出入りの中華料理屋の卵チャーハンは旨かった。
「みどり」で食べないときは、帰りに向丘遊園駅北口の目の前にある小さな店で晩飯を食べた。ここはカウンターだけでおじさん一人でやっていた。メニューは牛丼とかき揚げ丼、カレーもあったかな。私はだいたいここでは牛丼を食べていた。たいして旨くはなかったけど、侘びしくて悪くない雰囲気だった。卒業後しばらくして行ったら不動産屋になっていた。何だか寂しかったよ。
それにしても、ほんとによく打ってたな。休日の昼前に集まって10時間ぐらい打ったこともあった。何てもったいない時間の使い方をしていたんだろう。馬鹿だとは思うが、後悔はしていない。そんなことができたのも、あの頃だからだったんだ。
「みどり」のおばちゃん、今も元気かなあ。

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