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2012年8月14日火曜日

1年半後の被災地

出張の帰り、相棒のTさんが、昨夏ボランティアに行った石巻をどうしても見たいと言うので、寄り道をする。
津波の被害を受けた地域は、今も何もない。住宅の土台だけが残り、雑草が生い茂っている。
小学校の校舎が廃墟になっていた。岐阜のT君が後でメールで教えてくれたが、津波で流された車が爆発引火して全焼したという。それでも校庭には向日葵が咲き、白い帽子を被ったユニホーム姿の子供たちが野球をやっていた。じんときたな。
残ったわずかな家の中には、改装してそこで生活を始めている人もいた。人々はそれでも今を生きる。生きるしかないよな。
さらに女川に進む。こちらは根こそぎ津波にさらわれた感じ。
コンクリートの建物が二つ三つ、横倒しに倒れている。その向こうに静かな海が見える。あの向こうから津波はやって来たのか。
陸前高田、南三陸、大槌、宮古等々、こんな入り江の街が、三陸では至る所にあるんだろう。言葉もない。
あれから1年半、1年半なんだな。

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