ページビューの合計

2013年4月17日水曜日

ゆめの寄席 プロの落語家編

大福さんの「ゆめの寄席」に倣って、私もやってみよう。
まずはプロの落語家編。
場所は新宿末広亭。学生時代のホームグランドだ。

サラは桂小南『転失気』。この噺をこんなに面白く演る人は他にいない。言葉で笑わせるのではない。人間を描くことで自然に笑いが来るんだな。
先代春風亭柳好『道具屋』。与太郎といえばこの人。いいよお。
三笑亭夢楽『三人旅』。師匠(私の学生時代の師匠でした。)のスケールの大きさは大陸仕込み。何といっても自称北京大学出身だもんね。こういう旅の噺はニンに合ってると思います。
この辺で漫才をいれよう。ふじゆきえ・はなこのお二人。きれいな高座だったなあ。
先代橘家圓蔵師匠登場。この方も学生時代の師匠でした。ネタは『紀州』。世相を愚痴りながらの地噺に屈折した面白さがあるのよ。
先代三遊亭圓遊はご陽気に『野ざらし』といこう。軽くて明るくて、大好き。幇間で鍛えた喉で思う存分唄ってほしい。
波多野栄一の百面相。画用紙で小道具を作ってんだぜ。すごいだろ。バカバカしくっていいぞ。
先代柳家小さんの『長短』。こういう友達同士がじゃれ合っているような噺が絶品。その中で、饅頭やら煙草やら、小さんの仕草が堪能できるネタをチョイスしました。
そして、先代春風亭柳朝『蛙茶番』。『啞の釣り』もいいけど、後の柳朝が病気に倒れた様子を連想させるのがちょっとつらい。この噺は、柳朝の暴れん坊ぶりが存分に味わえるぞ。『宿屋の仇討』もいいか。
ここで仲入りとしましょう。
クイツキは立川談志。時事漫談から『反対俥』。寄席の談志を楽しもう。
お次は古今亭志ん朝。こちらも寄席の志ん朝だな。『鰻屋』『強情灸』『欠伸指南』てとこもいいが、ここは私がいちばん好きな『風呂敷』が聴きたい。
柳家紫朝の粋曲。こういう芸が今の寄席にはないよなあ。
その後は、先代雷門助六に軽く小噺でも演ってもらって、『あやつり』を踊っていただこう。
膝替わりは東富士夫の曲芸。樽を足で回すやつ。もちろん今、こういう芸をやる人はいない。
トリは先代金原亭馬生。酒の噺がいいよなあ。やっぱり『うどんや』だなあ。『もう半分』も好きだけど、いい気持ちになって帰りたいもんね。

0 件のコメント: