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2016年2月24日水曜日

ヤナーチェックの『シンフォニエッタ』

一昨年の今頃、21年半乗ったミニを新しいミニに買い換えた。
前のミニには、妹から貰ったカーオーディオを積んでいたのだが、5年ほどで壊れ、それ以後車の中で音を楽しんだことはなかった。
新しいミニでは、もちろんラジオもCDも聴ける。
朝の通勤では、いつもNHK-FMを聴いている。月曜日は「キラクラ」、火曜から金曜は「クラシック・カフェ」。今朝の「クラシック・カフェ」はヤナーチャックの『シンフォニエッタ』がかかった。
ヤナーチェックの『シンフォニエッタ』といえば、村上春樹ファンには『1Q84』でお馴染みの曲だ。
『1Q84』の冒頭、この小説のヒロインである青豆は『シンフォニエッタ』を、渋滞の首都高3号線のタクシーの中で聴きながら、ボヘミアの草原を吹く、のびやかな風に思いをはせる。
この曲が書かれたのは1926年。日本では年号が大正から昭和に変わった年である。その当時の日本について、村上は「日本でも暗い嫌な時代がそろそろ始まろうとしていた。モダニズムとデモクラシーの短い間奏曲が終わり、ファシズムが幅をきかせるようになる。」と書いている。(何となく他人事には思えないな)
『シンフォニエッタ』のメロディーは、チェコスロバキアの伝統音楽を下敷きにしたものだという。私もしばしボヘミアの草原を吹く風に身を任せる。

仕事から帰ると、先代の風柳師から先日参加したOB会の写真が届いていた。こんな末端の後輩にまでありがとうございます。次回は是非、2次会以降も参加させていただきます。

夕食は、餃子、回鍋肉、肉じゃが、なめこ汁で燗酒。夜になって雨が降り出す。

新しいミニ。


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