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2017年8月6日日曜日

反戦歌を特集してみる

時代がこんな雰囲気だからこそ、反戦歌。
私の好きな歌を並べてみる。

○ボブ・ディラン『風に吹かれて』
反戦歌の象徴みたいな歌。最初聴いた時は、あまりのシンプルさに、なぜにこれが名曲、と思ったりしたけど、じわじわきますな。この曲、ハーモニカで弾くとしみじみしますよ。

○サイモンとガーファンクル『スカボロー・フェア/詠唱』
マザーグースの元歌に、ポール・サイモン、オリジナルの反戦歌がカウンターメロディーで歌われる。高校の時に聴いて衝撃を受けた。メロディーは美しいが、歌詞はすごい。

○かぐや姫『あの人の手紙』
戦死した恋人の霊が彼女のもとに一晩だけ帰ってくるという詞。マイナーコードのハードな曲調がいい。

○長谷川きよし『悲しい兵隊』
たぶん知る人は少ないだろうが、これぞ名曲。彼の代表作、『別れのサンバ』『黒の舟歌』『灰色の瞳』と比べても、私個人では、こちらを上位に置く。実はこの曲を紹介したくて反戦歌特集を組んでみたのだ。

○吉田拓郎『いつも見ていたHIROSHIMA』
1995年、高山T君と尾道を旅した時、ちょうど8月6日で、地元のFMからこの曲が流れてきた。原爆記念日、快晴の瀬戸内海を左手に車を走らせながら聴くこの曲は、特別な、まさに特別な感じがしたのだよ。

○加川良『教訓Ⅰ』
日本の反戦歌と言えばこれ。「あおくなって尻込みなさい 逃げなさい隠れなさい」・・・「戦わないで逃げよう」という画期的なメッセージ。今だったら「日本から出てけ」と言われそうだ。ということは、今の方が怖いか。

○ジョン・レノン『ハッピー・クリスマス』
「あなたが望めば戦争は終わる」・・・絵空事かもしれないけど、そっからしか始まんないもんな。思想や国境や宗教だけではなく、「経済」の見地から戦争を始めたいと思っている人たちもいるらしい。気をつけなきゃな。

「歌に政治を持ち込むな」という言葉を最近よく聞くようになった。しかし、そこには、そう言うことで政治的なメッセージを封じ込めたいという意図が透けて見える。
言いたいことは言えばいいし、歌いたいことは歌えばいい。優れた歌はそれがただのアジテーションに終わってはいないし、狭い範囲にしか届かないメッセージにはなっていない。普遍的な価値を持つ、人の心を揺さぶるものが、こうしてしっかり残っているのだと思うのだ。


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